Water
英語を習い始めたらまず知るこの単語。
でも、自信を持って、発音できますか?
当然、ネイティブの口から聞こえてくる音は「ウォーター」ではありません。
アメリカ留学時代、「私は『water』すらちゃんと発音できないのか・・・!」と落ち込んだ記憶があります。
「どう発音したらいいの?」と、難しく感じている人多いのではないでしょうか?
そこで、今回は、イギリス出身の俳優エミリー・ブラントがトーク番組で話したちょっと笑える家族のエピソードから、waterの発音の違いを取り上げます。
今回の動画
エミリー・ブラントは、アメリカのトーク番組「The Tonight Show Starring Jimmy Fallon」にゲスト出演した際(2016年の放送。ショート動画は2022年に公開)、子どもたちの英語が、夫でアメリカ人俳優のジョン・クラシンスキーのアクセントに寄ってきている、という話をしました。長女のヘイゼルは、ずっと母親と同じイギリス英語で「water」と言っていて、エミリーはそれがちょっと自慢だったそうです。ところがある日、娘がアメリカ式の発音で水をねだってきた。エミリーが「違う、water(イギリス式)でしょ」と直すと、娘は「ううん、water(アメリカ式)だよ」と譲らなかった――というオチです。
同じ家の中で、同じ単語が2通りに発音されている。英語の「正解」はひとつではないことが、よく分かる場面です。
Question:Can I have some water?
お水もらえる?
娘のヘイゼルが言ったひとことです。何かをもらいたいときの、いちばん基本的な頼み方。この1文を、アメリカ式とイギリス式の両方で言えるようになるのが今回のゴールです。
Pronunciation:アメリカorイギリス
◾️アメリカ英語:/ˈwɑːtɚ/
- t が「ラ行」に近い音になる。母音にはさまれた t は、舌先で上の歯ぐきを一瞬はじくだけの軽い音(フラップT)に変わります。日本人の耳には「ワラー」のように聞こえます
- 最初の母音は口を大きく開けた「ア」寄りの音。地域によっては「オ」寄りの /ɔː/ になります
- 語尾の r をしっかり響かせる。舌を奥に引いて、こもった「アー」で終わります
◾️イギリス英語:/ˈwɔːtə/
- t をはっきり発音する。「トゥ」とまではいかなくても、息が止まって破裂する t が聞こえます
- 最初の母音は唇を丸めた「オー」
- 語尾の r は発音しない。「ウォゥツァ」と、力を抜いた短い「ア」で終わります
私はアメリカに留学していたので、アメリカの発音に合わせて話すようにしています。
◾️違いは3か所
| アメリカ英語 | イギリス英語 | |
|---|---|---|
| 最初の母音 | 口を開けた「ア」寄り | 唇を丸めた「オー」 |
| 真ん中の t | 軽くはじく(ラ行っぽい) | はっきり t |
| 語尾の r | 響かせる | 発音しない |
アメリカ英語を聞けるようになる上で、必ず習得しなければならないのが、tの発音です!!
tが、rのような、dのような音になるんです。
これがわかっていないと、あらゆる単語やフレーズを聞き落とします。
Practice
◾️同じルールで変わる単語
waterで起きていることは、ほかの単語でも同じように起きます。
アメリカ英語ではフラップT、イギリス英語でははっきりしたtと、語尾のrの有無。
セットで練習すると一気に耳が慣れます。
- better(アメリカ:ベラー/イギリス:ベタ)
- city(アメリカ:シリー/イギリス:シティ)
- little(アメリカ:リロー/イギリス:リトゥ)
- butter(アメリカ:バラー/イギリス:バタ)
どっちで話せばいい?
どちらでも間違いではありません。
私たち日本人が学校現場で習ってきたのは、基本的にアメリカンイングリッシュです。
自分が話すときはどちらかに寄せて一貫させること、聞くときは両方を聞き取れるようにしておくことです。
個人的には、やはり経済やテクノロジー、エンタメで先端をいくアメリカで起きていることをいち早く知るために、ニュースや影響力のある人の発信を苦なく聞き取りたいので、アメリカ人の英語を練習しています。
あなたは、どちらで言いますか?
Can I have some water?

